陽性症状 詩人であるということ
世の中の常識では何となく、詩人とは空想癖が「過剰」で、言葉を「過剰に」いじっている、そんな印象があるのではないかと思う。わたしはそうは思わない。わたしの定義する、個人的な意味での「詩人」を書きたい。 ジョン・レノンの「イ … Read more 陽性症状 詩人であるということ
世の中の常識では何となく、詩人とは空想癖が「過剰」で、言葉を「過剰に」いじっている、そんな印象があるのではないかと思う。わたしはそうは思わない。わたしの定義する、個人的な意味での「詩人」を書きたい。 ジョン・レノンの「イ … Read more 陽性症状 詩人であるということ
たとえ話は危ないものだというたとえ話をしたい。 精神機能をコンピューターでたとえてみよう。 脳→常識(言語システムや宗教)→個人的体験(医者に対して話す内容) ハード(CPU=たとえばインテルP4、ハードディスクなど)→ … Read more narrative based medicine
うつ状態は、ふつうわたしたちが経験する「憂うつ」の延長ではない。失恋のあとのつらさはそれぞれに覚えがあるだろうが、その延長として想像するなら、それは間違いである。事態を理解していないと言ってよいだろう。 うつ状態は心身を … Read more うつ状態の誤解を解く
あなたは何を根拠にして、ある言説を真実だと判断するだろうか。 たとえば、ある人は診察室で、「この健康食品は本当に効くだろうか」と尋ねるのである。 真理の源泉はおよそ三種があると思う。 1.自分の直接体験。しかしこれは普遍 … Read more Evidence Based Medicine と真理の源泉
「精神」の「科学」がいかにして可能であるか、測定問題と了解問題に集約して考えることができる。 客観的唯物論の世界から精神を科学するためには、「いかにして精神を測定するか」の問題が解決されなければならない。最近は心理学教室 … Read more 測定問題と了解問題
「わたしは寝付きはいいから、ハルシオンはいらない」と言い張る人がいる。「自分は中途覚醒型だから」といいつつ、「朝起きられない」と訴える。「あなたの場合の薬剤の選択は……」と説明するが分かってもらえない。睡眠障害ではなくて … Read more 自己決定権
先日「わたしはエレベーターと美容院が怖い。広場は怖くない」だから、「パニック障害、広場恐怖なし」だという人がいた。特定の場所や状況が怖くて回避したりする状態のことを広場恐怖と呼んでいるのだけれど、と説明するのだが、「だか … Read more 広場恐怖 agoraphobia
不安性障害には最近ではパニック障害、SAD(social anxiety disorder=社会不安障害、social phobia=社会恐怖と同じ)、GAD(generalized anxiety disorder 全 … Read more 不安性障害の発生病理・動物行動学的学習理論