プログラムにおける評価の標準化

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大変分かりやすい典型的な症例提示であり参考になる。
言葉も明確である。

病人アイデンティティ、働き蜂アイデンティティ、リワーク・アイデンティティの提案についても、
分かりやすい考え方で、いろいろと考えさせられる。

復職準備性の評価尺度についてはなかなか難しいと思う。
従来のものでは三重大学の提案したものが有名である。

しかし
やはり会社ごと、職場ごとに働き方や人間関係の特殊性があり、
それらの共通項を取り出して、働くのに充分な回復ラインはどのあたりかと決めるのは
難しい面がある。

たとえばの話として、学校を休学した生徒について、復学準備性の評価をするというのなら、
もうすこし標準化しやすいとは思う。

診察室での観察だけでは不十分であって、
集団の場での行動観察が役立つことは論を待たない。

理想的に言えば
評価者が職場について行って
復職する予定の場所と対人関係で何が起こるかを観察して評価すれば
ずいぶんといいだろうと思う
しかしそれは無い物ねだりというものだ

社会の側、あるいは会社の側に、
リワーク・アイデンティティを受け入れさせ、定着させるために何が必要なのか、
考えていこうと思う。