相互作用説(interactionism)

いよいよ心身医学的概念である。いいですか、よく聞いてください。「心と物質は別々の実体であり、相互に影響を与える」とする説である。
これもまたすごい。全く異なるカテゴリーの実在であるはずの心と体が相互に影響を及ぼし合うというのである。
頭が混乱しているとしか言いようがない。
しかし多くの心身医学の教科書はこんな書き方をしているはずである。「心と体の相互作用、心身相関(mind-body interaction)を考慮しつつ、全人的医療をする」ことになっている。
これが「分かる」と言う人は、一体何が分かっているのか、教えて欲しいものだ。
たとえば「心身一如」なんていまだに言っている。そんなことでいいんでしょうかね。

でも、大切なことがある。この説が一般庶民にはやはりもっとも受け入れやすいということだ。この説を唱える人たちが、「本当に信じている」のか、「人々を説得するには一番便利だから採用している」のか、結局両方だと思うが、結果として、この説が採用されている。
でも、内容はとてつもなく、分からないです。