女性割合が多い職業として、医者がある。
今後多くなると言うべきかも知れない。
しかし現状では、仕事がきつすぎるので、
二極分化が起こっている。
医師の仕事は二の次にして、家庭を中心にする人。
医師の仕事を第一にして、家庭は二番目にする人。
基本的に男社会で軍隊なので、家庭第一などといっている女医さんは、
常勤採用されない。されなかった。今までは。
しかし、今後、医者不足が顕著になってきたら、
採用せざるを得なくなるのだろう。
その場合、わたしは幼稚園の迎えがある、夕食の支度がある、
介護の都合がある、PTAの集まりがあると仕事を削って行っては、
ほとんどなにも残らない。
文献を調べたり、会議を開いて検討したり、急変に対応したり、
そんなことは、最初から無視しているようだ。
そのような女医さんを支援するために、
彼女だけは早く帰ってもらって、
残った人たちだけで会議を開き、方針を決め、
急変に対処し、看護教育もし、
当直と土日出勤も回す。
周囲の医者たちはそれほどに寛大で
女性の社会進出のためならば犠牲をいとわないのだろうか?
そんなはずはない。
もうすでに疲れ切っているのである。
そんな中で、家族の晩御飯の支度などといわれた日には、
もうどんなに太い血管でも切れてしまう。
解決は、女医さんが、主夫をしてくれる男性を配偶者に選ぶことなのだという。
しかし、女医さんの場合、主夫をしてくれる男性と知り合う機会がない。
家事全般を任せられ、育児も、実家との付き合いも、近所とPTAの付き合いも、
全部任せられる。
帰ってきたらいたわってくれて、
適当なストレス発散も計画してくれる。
そして浮気をしない。
愛情を感じさせてくれて、できれば肉体的にも満足させてくれる。
多様化した世の中なので、そのような人はいないわけではない。
ただ、男性医師のように頭がいいわけではない。
頭のいい男性はみんな社会の各所でぎりぎりまではたらいている。
ここで女医さんは究極の選択である。
頭の悪い主夫か、
頭のいいご主人か、
どちらを選んでも、つまらない未来しか待っていない。