フラッシュ・バックに支配されるということは、
過去に支配されるということで
まことに理不尽である
誰も好きでその道を選んだのではない
無限の可能性があり
その道に行く自分も必ずいたのである
だから仕方がない
いまその道に入り込んでしまったのだ
抜け出すことも簡単にはできない
過去は消すことが出来ない
しかし現在を過去に支配させる必然もない
いい例ではないかもしれないが
現に認知症老人たちは過去から無限に自由である
過去なんて自分の脳に刻まれた回路に過ぎないのだ
フラッシュ・バックがあったら
ああそういうこともあったなあと
思っていればいいのだ
あわてないこと
死のうなんて思わないこと
脳にそんな回路がまだあるね、
若い若い、くらいに思っておくこと