The effectiveness of psychodynamic-interpersonal therapy (PIT) in routine clinical practice:A benchmarking comparison
臨床現場routine clinical practice における精神力動的対人関係療法(PIT)の有効性:ベンチマーキング比較
一般臨床における精神力動的対人関係療法(PIT)の有効性:ベンチマーキング比較
Graham Paley 1*,Jane Cahill 2, Michael Barkham 3, David Shapiro 3,
Jaque Jones 1, Sarah Patrick 4 and Errol Reid 1
1 Leeds Partnership NHS Foundation Trust, Leeds, UK
2 University of Leeds, Leeds, UK
3 University of Sheffield, Sheffield, UK
4 Leeds Metropolitan University, Leeds, UK
Aims. To investigate the effectiveness of psychodynamic-interpersonal therapy (PIT) in a routine clinical practice setting.
目的。routine clinical practice setting <臨床現場>において精神力動的対人関係療法(PIT)の有効性を調査すること。
目的。一般臨床における精神力動的対人関係療法(PIT)の有効性を調査すること。
Methods. Full pre-post data were available on 62 out of a total of 67 patients aged between 19 and 60 years.
方法. 19歳から60歳までの患者総計67名のうち62名について完全な事前・事後データが得られた。
方法. 19歳から60歳までの患者総計67名のうち62名について完全な事前・事後データが得られた。
Patients were seen over a 52-month period (2001-2005) receiving a course of PIT therapy (mean number of sessions = 16.9, median number of sessions = 16).
患者はPIT療法を受けながら52ヵ月間(2001-2005)にわたって調査された(セッションの平均回数= 16.9、セッションの回数の中央値= 16)。
患者はPIT療法を受けながら52ヵ月間(2001-2005)にわたって調査された(セッションの平均回数= 16.9、セッションの回数の中央値= 16)。
The outcomes were assessed using a range of outcome measures:the 32-item version of the Inventory of Interpersonal Problems (IIP-32), the Clinical Outcomes in Routine Evaluation Outcome Measure (CORE-OM), and the Beck Depression Inventory – Second Edition (BDI-Ⅱ).
結果の評価には、複数の(治療成績の)評価項目【尺度】を用いた:32項目版対人問題インベントリー(IIP-32)、
Clinical Outcomes in Routine Evaluation Outcome Measure(CORE-OM)、ベックうつ病調査票第2版(BDI-Ⅱ)。
結果の評価には、複数の(治療成績の)評価尺度を用いた:32項目版対人問題インベントリー(IIP-32)、
Clinical Outcomes in Routine Evaluation Outcome Measure(CORE-OM)、ベックうつ病調査票第2版(BDI-Ⅱ)。
Study data were benchmarked against comparative national and local data.
研究データは、国家および地方の比較データをベンチマークとして比較された。
研究データは、イギリス全土および地域のデータをベンチマークとして比較した。
Results. There were significant pre-post reductions on all measures:
結果. すべての評価項目 【尺度】について有意な事前・事後間の減少があった:
結果. すべての評価尺度について有意に事前から事後に減少していた:
IIP-32 effect size (ES)= 0.56;
IIP-32の効果量(ES)= 0.56;
CORE-OM ES = 0.76;
CORE-OMの ES = 0.76;
BDI-Ⅱ ES = 0.76.
BDI-ⅡのES = 0.76。
【コメント】 effect sizeは統計の専門用語
Reliable and clinically significant change was achieved by 34% of clients on the BDI-Ⅱ and by 40% of clients on the CORE-OM.
信頼性のある臨床的に有意な変化が、BDI-Ⅱ上では34%のクライエントから、CORE-OM上では40%のクライエントから得られた。
信頼性のある臨床的に有意な変化が、BDI-Ⅱ上では34%のクライエントから、CORE-OM上では40%のクライエントから得られた。
Clients with high pre-therapy levels of interpersonal problems had poorer outcomes.
治療前に対人関係問題の得点が高かったクライエントの結果は、より悪かった。
治療前に対人関係問題の得点が高かったクライエントの結果は、より悪かった。
Conclusion. Benchmarking our results against both national and local comparative data showed that our results were less favourable than those obtained where PIT had been used in efficacy trials, but were comparable with reports of other therapies (including cognitive behavioural therapy (CBT)) in routine practice settings.
結論.我々の結果を, national<国家> およびlocal<地方開業医>の、両者の比較データに対してベンチマークすると、efficacy trials<有効性試験> の中で行われていたPIT から得た結果よりは不利なことが示された。しかし、我々の結果は、routine practice setting では 他の心理療法(認知行動療法(CBT)を含めた))からの報告と同等であった。
結論.我々の結果を, 全国および地域の、それぞれの比較データに対してベンチマークすると、有効性試験でPITが使われていた場合に得られた結果よりは不利なことが示された。しかし、我々の結果は、一般臨床では PITの効果は認知行動療法(CBT)を含めた他の心理療法と同等であった。
【コメント】efficacy trial と safety trial とがある
The results show that PIT can yield acceptable clinical outcomes, comparable to CBT in a routine care setting,
within the context of current limitations of the practice-based evidence paradigm.
本結果は、PITが許容される臨床結果をもたらすことができることを示していて、それは、実践ベースに基づくエビデンス <practice-based evidence>・パラダイムという現段階における制約の基での、routine care setting<援助場面> におけるCBTに相当する。
本結果は、PITが許容される臨床結果をもたらすことができることを示していて、それは臨床に基づくエビデンスパラダイムの現段階における制約の範囲内で、一般臨床でCBTに匹敵する。
【コメント】practice-based evidenceとevidence-based practiceが言われる。臨床に基づく証拠と証拠に基づく臨床。
The introduction of Clinical Governance into the NHS in 2000 (Department of Health;DH, 1999) has increased the need for psychotherapy services to demonstrate the ‘evidence-based practice’ for their interventions.
2000年にNHSへクリニカル・ガバナンスが導入されてから(英国厚生省;DH、1999)、介入のための『エビデンスに基づく診療』を示すために心理療法サービスの必要性が増加している。
2000年にNHSへクリニカル・ガバナンスが導入されてから(英国厚生省;DH、1999)、心理療法は『エビデンスに基づく診療』を示す必要が増加している。
Although the ‘evidence-based practice’ (EBP) paradigm is valuable in establishing the efficacy of an intervention,
significant differences between psychotherapy as typically offered during a randomized controlled trial(RCT)
and that offered in a routine clinical practice have been identified which place doubts on the generalizability of such interventions (Roth & Parry, 1997; Shadish et al., 1997).
『エビデンスに基づく診療』(EBP)パラダイムは介入の有効性を確立する上で重要である。しかしながら、ランダム化比較試験(RCT)において典型的に提供される心理療法とroutine clinical practice における心理療法との間に重大な違いがあることがわかってきたことによって、そのような介入の一般化に対する疑問が起きている。
(Roth & Parry, 1997;Shadishら,1997)。
『エビデンスに基づく診療』(EBP)パラダイムは治療の有効性を確立する上で重要である。しかしながら、ランダム化比較試験(RCT)の場合の典型的な心理療法と、一般臨床における心理療法との間に重大な違いがあることがわかってきた。そのような治療を一般化して考えて良いのかどうか疑問がもたれている(Roth & Parry, 1997;Shadishら,1997)。
Margison et al.(2000) argue that EBP, predominantly derived from RCTs, needs to be informed by the complementary paradigm of’practice-based evidence’ (PBE)that involves the collection of good quality data from routine practice.
Margisonら(2000)は、主にRCTから派生したEBPは、routine practice から質の良いデータを収集して『実践ベースのエビデンス』(PBE)という補完的なパラダイムを知らせる必要があると主張している。
Margisonら(2000)は、主にRCTから導かれた「エビデンスに基づく診療」EBPは、『診療に基づくエビデンス』(PBE)というパラダイムによって補完される必要があると主張している。
The EBP and PBE paradigms need to be viewed as complementary rather than competitive, with both paradigms informing each other (Barkham & Margison, 2007;Barkham & MellorClark, 2003)
EBPとPBEパラダイムは、競争的であるというよりはむしろ補完的であると見られる必要があり、両方のパラダイムとも、お互いに知らせている(Barkham & Margison, 2007;Barkham & MellorClark, 2003)
EBPとPBEパラダイムは、競合的というよりはむしろ補完的と見るべきであり、両方のパラダイムとも、お互いに教えあう関係である。(Barkham & Margison, 2007;Barkham & MellorClark, 2003).
Meta-analysis of clinically representative studies demonstrates that there is evidence that psychotherapy conducted in non-research settings does produce clinical improvement (Shadish et al.,1997).
臨床的に代表的な研究のメタアナリシスは、研究以外の設定で行われた心理療法は臨床的効果を生じるというエビデンスがあることを示している(Shadishら,1997)。
代表的臨床研究のメタアナリシスによれば、研究以外の設定で行われた心理療法は臨床的に有効であるというエビデンスがある(Shadishら,1997)。
【なんかあたりまえだぞ】
A number of studies have used the PBE paradigm to demonstrate the benefits of psychological interventions.
多くの研究が、心理学的介入の利点を実証するためにPBEパラダイムを使用している。
多くの研究が、PBEパラダイムを用いて心理療法の効果を実証している。
【PITとかPBEとか、もうだいぶ怪しい感じになってきている】
These include, for example, counselling (Evans, Connell, Barkham, Marshall, & Mellor-Clark, 2003; Mellor-Clark, Connell, Barkham, & Cummins, 2001), a range of psychological therapies (Barkham et al., 2001; Lucock et al., 2003; Stiles, Barkham, Mellor-Clark, & Connell, in press;Stiles, Barkham, Twigg, Mellor-Clark, & Cooper, 2006; Stiles et al., 2003),cognitive and/cognitive behavioural therapy (Merrill, Tolbert, & Wade, 2003; Jones, & McGarry, 2000), and brief multimodal group therapy (Conway Audin, Barkham, Mellor-Clark, & Russell, 2003).
これらは、例えば、カウンセリング(Evans, Connell, Barkham, Marshall, & Mellor-Clark, 2003; Mellor-Clark, Connell, Barkham, & Cummins, 2001)、一連の心理療法(Barkhamら, 2001; Lucockら, 2003; Stiles, Barkham, Mellor-Clark, & Connell, 印刷中;Stiles, Barkham, Twigg, Mellor-Clark, & Cooper, 2006;Stilesら, 2003)、認知・認知行動療法(Merrill, Tolbert, & Wade, 2003; Jones, & McGarry, 2000)、およびブリーフ・マルチモダル・グループ・セラピー【短期多次元様式集団心理療法】(Conway Audin, Barkham, Mellor-Clark, & Russell, 2003)を含む。
例えば、カウンセリング(Evans, Connell, Barkham, Marshall, & Mellor-Clark, 2003; Mellor-Clark, Connell, Barkham, & Cummins, 2001)、一連の心理療法(Barkhamら, 2001; Lucockら, 2003; Stiles, Barkham, Mellor-Clark, & Connell, 印刷中;Stiles, Barkham, Twigg, Mellor-Clark, & Cooper, 2006;Stilesら, 2003)、認知・認知行動療法(Merrill, Tolbert, & Wade, 2003; Jones, & McGarry, 2000)、およびブリーフ・マルチモダル・グループ・セラピー【短期多次元様式集団心理療法】(Conway Audin, Barkham, Mellor-Clark, & Russell, 2003)などの有効性が示されている。
Cognitive behavioural therapy (CBT) currently sets the benchmark for EBP in the field of psychological interventions.
認識行動療法(CBT)は、心理学的介入の分野で現在、EBPのためのベンチマークである。
認識行動療法(CBT)は、心理療法の分野で現在、EBPのためのベンチマークである。
However, it could be argued that the dominance of CBT is primarily due to the quantity of published evidence for this approach
rather than any inherent superiority (see Stiles et al., 2006,in press).
しかしながら、CBTの優位性は主に公表されているCBTのエビデンスの量によるものであって、どんな固有な長所によるものでもないと主張することもできる。(Stilesら、2006,印刷中参照)。
しかしながら、CBTの優位性は主に公表されているCBTのエビデンスの量によるものであって、どんな固有な長所によるものでもないと主張することもできる。(Stilesら、2006,印刷中参照)。
The challenge, therefore, is for non-CBT interventions to produce a similar level of evidence in orderto be considered as viable alternatives to the CBT.
チャレンジは、それゆえ、CBT以外の介入方法が、CBTの現実的代案とみなされるために同様のレベルのエビデンスを算出することである。
チャレンジは、それゆえ、CBT以外の治療方法が、CBTの現実的代案とみなされるに充分な同様のレベルのエビデンスを示すことである。
Psychodynamic-interpersonal psychotherapy
精神力動的対人関係療法
精神力動的対人関係療法
One such intervention model is that of the psychodynamic-interpersonal therapy (PIT), which derives from Hobson’s Conversational Model of psychotherapy (Hobson,1985).
そのような介入モデルの1つが精神力動的対人関係療法(PIT)というもので、それはホブソンの Conversational Model of psychotherapy(Hobson,1985)から派生している。
そのような治療モデルの1つが精神力動的対人関係療法(PIT)で、それはホブソンの 対話モデル精神療法(Hobson,1985)に源がある。
The PIT is an integrative model that combines psychodynamic, humanistic, and interpersonal theory and techniques.
PITは、精神力動的、人間性、および対人関係の理論や技法を組み合わせた統合モデルである。
PITは、精神力動的、人間性、および対人関係の理論や技法を組み合わせた統合モデルである。
This integration enables the model to be clearly identified as a distinct model of therapy (Guthrie.1999).
この統合によって、このモデルは卓越した療法としてはっきりと認識されている(Guthrie,1999)
この統合によって、このモデルは卓越した療法としてはっきりと認識されている(Guthrie,1999)
Importantly, this interpersonal model contrasts with other evidence-based psychotherapies that carry the label ‘interpersonal’,
primarily interpersonal psychotherapy (IPT;Markovitz & Weissman, 1995) and is quite separate in its origins and therapeutic approach.
重要なのは、この対人関係モデルは、『対人関係』というラベルを持っているその他のエビデンスに基づいた心理療法、主に、対人関係療法 (IPT;Markovitz & Weissman, 1995)とは対照的であり、その起源と治療的アプローチではかなり別なものである。
重要なのは、この対人関係モデルは、『対人関係』というラベルを持っているその他のエビデンスに基づいた心理療法(その第一は対人関係療法 (IPT;Markovitz & Weissman, 1995)であるが)とは別のもので、その起源と治療的アプローチは全く異なる。
In contrast to CBT and IPT, PIT, although maintaining a similar focus to IPT on the interpersonal context of depression
and other mental health problems, is less structured.
CBTやIPTとは対照的に、PITはうつ病やその他のメンタルヘルス問題における対人関係の文脈についてIPTと同様のフォーカスを維持するものの、PITはあまり構造化されていない。
CBTやIPTとは対照的に、PITはうつ病やその他のメンタルヘルス問題における対人関係の文脈についてIPTと同様のフォーカスを維持するものの、PITはあまり構造化されていない。
【less structured と自慢するのも最近では珍しい】
The underpinning ‘style’ or ‘fundamental stance’ of the model is of equal, if not greater, importance than the technical interventions that are used in the model.
モデルの土台となる『スタイル』あるいは『基本的なスタンス』は、モデルで使われる技術的な介入と同等に、もしもより大きいのでないならば、重要である。
モデルの土台となる『スタイル』あるいは『基本的なスタンス』は、モデルで使われる治療技術よりも重要とは言えないとしても、同等に重要である。
This stance bases the heart of the model very firmly on the developing relationship that emerges between the therapist and the client.
このスタンスは、モデルの核心をセラピストとクライエントの間に生まれて発展しつつある関係の上に非常にしっかりと形成する。
このスタンスは、セラピストとクライエントの間に出現する関係に関してのモデルの強固な核心である。
The skill set of the model is based around negotiation, emphasizing the mutuality between the therapist and the client, picking up on material that is offered by the client within the therapy, together with all therapist interventions being offered in a tentative and non-dogmatic way.
モデルの技術セット【スキル・セット】はやりとりのまわりに基礎を形成し、セラピストとクライエントとの相互関係を強調し、面接の中でクライエントが提供した材料を拾い上げ、試験的で非独断的なやり方で行われたセラピストによる介入のすべてと共にある。
モデルのスキル・セットの基礎は交渉であり、セラピストとクライエントとは相互的であり、セラピストは治療の中でクライエントが提供した材料を拾い上げ、治療のすべてをためらいがちで非独断的なやり方で行う。
【はっきりしない】
There is no assumption within the model that the therapist somehow ‘already knows’ what the client means.
クライアントが意味することをセラピストがなぜか『すでに知っている』という仮定はモデル内に存在しない。
クライアントが意味することをセラピストがなぜか『すでに知っている』という仮定はこのモデル内に存在しない。
【なぜかすでに知っているんですね、ときに誘導する】
The task of the therapist is to constantly try to understand how the patient may be feeling and the meaning of problems for them as an individual.
[意訳]治療者の仕事は、患者がどのように感じ、自分の問題をどのように捉えているのかを、常に理解しようと努めることである。
治療者の仕事は、患者がどのように感じ、自分の問題は自分にとってどのような意味があるのかを、理解しようと常に努めることである。
The mutual, shared task of the therapist and the client is to engage in a therapeutic ‘conversation’ in which interpersonal problems are not only ‘talked about’ as past events but also are actively relived in the present, and thus resolved, in the here-and-now as they unfold within the therapeutic relationship.
セラピストとクライエントの相互に共有されている作業は、治療的な「会話」を持つことである。そこでは対人問題が過去のできごととして「話される」だけではなく、また、現在において能動的に再現される。このように、現時点で、治療関係の範囲内で展開することによって解決される。
セラピストとクライエントは相互に分担して、治療的な「会話」に従事する。そこでは対人関係問題が過去のできごととして「話される」だけではなく、現在において能動的に再び生きられる。そして対人関係問題が「いま・ここで」治療関係を展開するにつれて解決される。
The model is thus highly ‘user-friendly’ and consistent, with much research showing that the quality of the relationship between the therapist and the client is a central determinant of clinical outcomes of psychotherapy (e.g. Horvath, & Bedi, 2002; Norcoss, 2002).
モデルはこのように非常に「ユーザーフレンドリー」で整合性があり、多くの研究がセラピストとクライエントの関係の質が心理療法の臨床結果<clinical outcomes>を決定する主要な要因であることを示している(例えばHorvath&Bedi,2002; Norcoss,2002)。
モデルはこのように非常に「ユーザーフレンドリー」で整合性があり、多くの研究がセラピストとクライエントの関係の質が心理療法の臨床結果を決める主要因子であることを示している(例えばHorvath&Bedi,2002; Norcoss,2002)。
The PIT places a primary focus on the therapeutic relationship as a vehicle for the therapist to deliver skills or psychoeducation to the client.
PITはこの治療関係に、あたかもセラピストがクライエントにスキルや心理教育を配達するための乗り物として、主眼を置いている。
PITではセラピストがクライエントにスキルや心理教育を配達するための乗り物であるかのように、治療関係に第一の焦点を置いている。
Moorey and Guthrie (2003.p. 548) state that ‘In PIT, the focus of the therapy is the developing personal relationship between the patient and therapist.
MooreyとGuthrie(2003,548ページ)は次のように述べている。「PITでは、治療の焦点は患者とセラピストの間に発展しつつある個人的な関係にある。
MooreyとGuthrie(2003,548ページ)は次のように述べている。「PITでは、患者とセラピストの間に発展しつつある個人的な関係に治療の焦点がある。
It can almost be said that the “therapy” is the “relationship”; i.e. that new learning or change arises within this relationship or conversation’.
『治療』は『関係』であると言うこともできる; つまり、この関係や会話の中で新しい学びや変化が起きるのである」。
『治療』は『関係』であると言うこともできる; つまり、この関係や会話の中で新しい学びや変化が起きるのである」。
In terms of research, the PIT is one of the small numbers of non-cognitive behavioural therapies for which there is an evidence base drawing on trials methodology.
研究面について言えば、PITは治験の方法論についてエビデンスに基づいたスケッチ<drawing>をもつ認知行動療法ではない数少ない治療法の1つである。
研究面について言えば、PITは認知行動療法ではない数少ない治療法の1つであり、治験の方法論に沿ったエビデンスがある。
【draw on】【for ?】
The model has been the subject of a programme of research which has demonstrated the following:
モデルは研究計画の対象として以下のことを実証してきた:
モデルは研究計画の主題として以下のことを実証してきた:
【ちょっとおかしい】
(1) efficacy for people who self-harm(Guthrie et al., 2001);
(1)自傷する人々への有効性(Guthrieら,2001);
(1)自傷する人々への有効性(Guthrieら,2001);
(2)reduction in healthcare costs for people with chronic non-psychotic psychiatric problems (Guthrie, Moorey, Barker, Margison, & McGrath,1998;Guthrie et al.,1999);
(2)非精神病性の慢性の精神的な問題をもつ人々の医療費削減(Guthrie, Moorey, Barker, Margison, & McGrath,1998;Guthrieら,1999);
(2)非精神病性の慢性の精神的な問題をもつ人々の医療費削減(Guthrie, Moorey, Barker, Margison, & McGrath,1998;Guthrieら,1999);
(3) palliative effect for people with irritable bowel syndrome and chronic dyspepsia (Guthrie, Creed, Dawson, & Tomenson, 1991;Hamilton et al., 2000);
(3)過敏性腸症候群と慢性消化不良をもつ人々のための緩和効果<対症療法的な効果>(Guthrie, Creed, Dawson, & Tomenson, 1991;Hamiltonら, 2000);
(3)過敏性腸症候群と慢性消化不良をもつ人々のための緩和効果(Guthrie, Creed, Dawson, & Tomenson, 1991;Hamiltonら, 2000);
and (4) broadly equivalent outcomes with cognitive behavioural therapy for people presenting with depression (Shapiro et al.,1994).
そして、(4)うつ病を呈している人々に対しては、認知行動療法と同等の結果が広く得られた(シャピロら,1994)。
そして、(4)うつ病を呈している人々に対しては、認知行動療法と同等の結果が広く得られた(シャピロら,1994)。
However, while there is a body of evidence from research trials as to the efficacy of PIT, there has been a paucity of evidence reporting on the effectiveness of this approach in routine practice settings and what evidence there is has mainly been carried out with counsellors in primary care.
しかし、研究治験からのPITの有効性に関するエビデンスはたくさんある一方、
routine practice setting におけるこのアプローチの有効性に関するエビデンスの報告は不足していて、
現存するエビデンスは主にprimary careのカウンセラーによって行われたものである。
しかし、研究治験からのPITの有効性に関するエビデンスはたくさんある一方、一般臨床におけるこのアプローチの有効性に関するエビデンスの報告は不足していて、現存するエビデンスは主にプライマリケアのカウンセラーによって行われたものである。
Stiles et al.(2006.in press) have provided initial evidence for the broad equivalence of the CBT, person-centred therapy, and psychodynamic approaches as practised in the NHS routine primary care settings, but advise caution in the interpretation of these findings due to common limitations of the practice-based research.
Stilesら(2006,印刷中)は、NHSのroutine primary care settingsにおいて実施されたCBT、人間中心療法、精神力動的アプローチと広範に同等な<broad equivalence>エビデンスを最初に提供した。しかし、実践に基づく調査の一般的な限界のために、これらの所見の解釈に対しては注意を促している。
Stilesら(2006,印刷中)は、NHSの一般臨床において実施されたCBT、患者中心療法、精神力動的アプローチとの広範にわたる同等性のエビデンスを最初に提供した。しかし、臨床に基づく研究の一般的な限界があるので、これらの所見の解釈に対しては注意を促している。
Guthrie et al.(2004) have reported on the training of primary care counsellors in the PIT.
Guthrieら(2004)は、PITのprimary careカウンセラーの訓練について報告している。
Guthrieら(2004)は、PITのプライマリケアのカウンセラーの訓練について報告している。
However, there have been no reports drawing from secondary or specialist care routine practice
in which outcomes have been benchmarked against, for example, published reports of the CBT as delivered in routine secondary/specialist settings.
しかしながら、secondary<精神科医>や specialist care<特定の心理療法の実践者>による routine practice<定型的な診療>からの報告はない。
そこでは、結果が、例えばroutine secondary/specialist settings<精神科医や特定の心理療法家の定型的な診療>として行われたCBTに対してベンチマークされている。
しかしながら、二次医療や専門家による一般診療からの報告はない。そこでは、結果が、例えば一般診療のなかで二次医療や専門家によって行われたCBTに対してベンチマークされている。
Accordingly, we adopted the practice-based evidence paradigm to provide an opportunity to compare the implementation of PIT in routine settings with results from
trial settings as well as non-PIT therapies in routine settings (including cognitive behavioural therapies) through the application of benchmarking techniques.
したがって、我々は、routine setting<定型的な診療>で実施されたPITを、trial setting<治験> における結果、およびroutine settings<定型的な診療>で実施された
非PIT療法(認知行動療法を含む)と比較する機会を提供するために、ベンチマーク技法を応用することによって実践に基づくエビデンス・パラダイムを採用した。
したがって、我々は、一般診療で実施されたPITを、治験における結果、および一般診療で実施された非PIT療法(認知行動療法を含む)と比較する機会を提供するために、ベンチマーク技法を応用することによって臨床に基づくエビデンスのパラダイムを採用した。
【プライマリー、セカンダリー、スペシャリスト、と段階がある。 the new service delivery models】
Utilizing published outcome data as a comparator or benchmark has been employed to evaluate the new service delivery models (e.g. Gilbert et al., 2005) and is proving to be a developing strategy for understanding the effectiveness of routine outcome data (e.g. Minami, Wampold, Serlin, Kircher, & Brown, 2007).
新サービス・デリバリー・モデル(例えばギルバートら、2005)を評価するために、コンパレータやベンチマークとして公表されている結果データが利用されてきている。そして、そのことが、定型的な<routine>結果データの有効性を理解するための開発戦略になりつつある(例えばMinami, Wampold, Serlin, Kircher, & Brown, 2007)。
比較対象やベンチマークとして公表されている結果データを利用して、新サービス・デリバリー・モデル(例えばギルバートら、2005)の評価が行われている。そして、そのことが、一般的結果データの有効性を理解するための開発戦略になりつつある(例えばMinami, Wampold, Serlin, Kircher, & Brown, 2007)。
【He proved to be the murderer. 彼がその殺人犯だということがわかった.】
【ちょっと不明】
We used published UK data on the outcomes of non-PIT (including CBT)in routine settings as the benchmark against which to compare the outcomes of the PIT in routine secondary services.
我々は、定型的な診療<routine settings>で行われた非PIT(CBTを含む)の結果について公表されている英国のデータを、精神科医による定型的な診療<in routine secondary services>
で行われたPITの結果と比較するためのベンチマークとして使用した。
我々は、一般診療で行われた非PIT(CBTを含む)の結果について公表されている英国のデータを、一般的な二次サービスで行われたPITの結果と比較するためのベンチマークとして使用した。
To facilitate such comparisons with other services as part of continual service improvement and also to enable a focus on more interpersonal issues,the service had adopted as routine practice the use of a small battery of outcome measures comprising a combination of widely adopted generic and interpersonal measures.
継続的なサービス改善の一環として他サービスとのこのような比較を容易にして、また対人関係問題に対してより焦点を当てることができるように、広く使われている一般的な尺度や対人関係の尺度を組み合わせた結果指標の小規模なバッテリーを利用することを、定型的な診療としてサービスに導入した。
継続的なサービス改善の一環として他サービスとのこのような比較を容易にして、また対人関係問題に対してより焦点を当てることができるように、広く使われている一般的な尺度や対人