未来のインターネット

インターネットをベースとしたVoIPを利用する携帯電話が広く一般化してくる。
机の上で画面を見続けることはなくなるだろう。
会社の机と椅子は不要になるだろう。
どこだっていい。携帯画面を見て、仕事をすればいい。
携帯画面も、必要に応じて大きくしたり小さくしたりできればいい。

携帯電話において最も懸念されている点は、
現行の第3世代から第4世代への移行に伴う機能向上のための開発コストである。
ここで分岐点があり、
たとえば高齢者と子供向けの簡単な携帯を専業で作り、
キティちゃんなどを貼り付けて売ってもいい。

家電におけるサンヨー路線。

いずれは通話料を定額制に移行させなければならない。
実際、ソフトバンクモバイルでは、一部定額制を始めており、完全定額制も目前である。
完全定額制になれば、多分、人びとは携帯を切らないだろう。
つけっぱなしで使うに決まっている。
二台も三台も使うようになるかもしれない。

携帯電話会社は現在のビジネスモデルを全面的に見直す必要性に迫られる。
実際、ソフトバンクモバイルが実践していることは、既存のビジネスモデルを破壊することだ。
(同時に職員の生活も破壊しているが)

同社がNTTドコモやKDDIと決定的に違う点は、携帯電話の通話・通信料以外にも、収益を上げることができるサービスを数多く持っているということだ。
広告、オークション、動画配信といったサービスを、Yahoo!を中心に幅広く展開している。
こうした強みを後ろ盾に、完全定額制への移行を狙っているソフトバンクモバイルに対し、NTTグループやKDDIがどのような対抗策を取っていくのか。
多分、コンテンツ会社との合同だろう。
とりあえず楽天がどこかと組む。グーグルはどうだろう。

携帯電話料金の定額化か実現し、
ブロードバンドによる高速無線遠距離通信が可能になれば、
カーナビが「ネットワーク機器」となる。
自動車という閉じられた空間の中で情報を得るための
中心的なデバイスへと変化する。
この結果、カーナビは、カーコンピュータへと進化する。
トヨタはこの方向を現実的に考えているだろう。
インドのタタとの差別化はここだと思う。

日本は住宅事情が悪い。そこを一部自動車というプライベート空間で補っている部分はあると思う。

自動車のコンピュータ化には二つの方向があり、
ひとつはパソコンを積んでしまうというもの。
音楽も、通信も、運転者には危ないが画像も、処理できる。
もうひとつは、安全性能を高めるもの。
ここのところを専用チップにして量産してしまえば強いだろう。
チップをタタに売って商売してもいい。

老人が安全に運転できる車になったら、
未来の老人はずいぶんと幸せだろう。