健康・病気

天動説と地動説

自由意志があるかないか、こころは実在か、精神機能は脳科学に還元できるのか。このあたりは地動説と天動説の対立を連想させる。人間の素朴な直感は天動説である。お日様が動くに決まっている。第一、大地がどこかで終わりになるとして、終わった先はどうなる...
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個人的な立場(仮説)

わたしは個人的には次のように考えている。霊魂は無垢なままで存在している。そして窓ガラスを通して世界を見ている。その窓ガラスが脳である。脳は外界からの刺激を現実的に処理する、スキナーボックス的ブラックボックスであるが、それだけではない。脳の奥...
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創発性唯物論

進化論関係から出てきた一元論の一種である。物事は複雑になるにつれて、元の簡単な物質の集まりでは予想もつかないような高度な振る舞いをすることがある。それを創発性と呼んでいる。これも見込み唯物論の一つのタイプで、いまは分からないながら、いつか科...
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ペンロース チャーチランド

この二人は物理主義的唯物論。ペンロースは、意識はニューロンの中にある微小管(マイクロチューブル)内の光子の重ね合わせ現象として説明したいらしい。チャーチランドは脳は充分な回帰性を持ったニューラルネットワークであるとし、心の状態が、脳のニュー...
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エックルス

エックルスは、ポパーの提出した三世界論を支持している。ノーベル賞学者がいうのだから、下々のわたしたちがあれこれ論評するのも的はずれかもしれない。エックルスは、神経細胞同士の関係として、抑制系関係と、促進系関係があることを実験で証明した。真に...
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ポパー

科学哲学で、ある命題が有意味であるためには反証可能性が必要である、科学理論だというならば、反証可能性を提示すべきだという、まことに正しい論理を提示した哲学者である。昼ご飯の時間には一人でリンツのチョコレートを食べていたと伝え聞く。ポッパーは...
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デカルト

二元論の立場をとる哲学者科学者の代表はデカルトである。今さらだけれど。中学の頃、「我思う、故に我あり」と黒板に書かれて、説明を受けて、納得していた。考えるから自分なんだと思ったものだ。もちろん、デカルトはそんなことを言ってはいない。デカルト...
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物理主義的唯物論

唯物論の中にもいろいろあるらしく(たとえば弁証法的唯物論)、もっとも普通に考えられる唯物論が、これ、物理主義的唯物論である。消化は胃の働きであるように、精神は脳の働きである。国会という場所には政府という働きがある。同様に、脳という場所には精...
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行動主義(Beheiviorism)

唯物論的一元論の一つのタイプ。意識はどうせ定義も難しいし、測定も難しいから、科学の対象としては諦める。測定可能なものだけを相手にしよう。そこで、こころではなく行動を科学した。ワトソンは刺激と反応の関連を科学として測定した。これは科学の方法論...
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相互作用説(interactionism)

いよいよ心身医学的概念である。いいですか、よく聞いてください。「心と物質は別々の実体であり、相互に影響を与える」とする説である。これもまたすごい。全く異なるカテゴリーの実在であるはずの心と体が相互に影響を及ぼし合うというのである。頭が混乱し...