サケ茶漬けパスタと病院食

お久しぶりです。
右の、リストの項目に、新橋心療内科関連を追加しました。
よろしくお願いいたします。

最近、白いご飯に、
永谷園のサケ茶漬けをかけて、
お湯を注いで食べるのが何よりの楽しみだという、
臨床心理士の女性と話をしまして、
たらこでも、納豆でも、白米に合うものは、パスタにも合うと思っている私は、
パスタをゆでて、お湯を少し残しておいて、
サケ茶漬けをかけたらいいのかなと思いつきました。
検索してみたら、いろいろと出ていて、
You Tubeでは お父さんの鮭茶漬けパスタ という親切な映像がありました。
関連して、お家でパスタレシピ というページがあり、
簡単でありがたいパスタがいっぱいです。

最近は1.4ミリのパスタを使うことが多いのですが、
やや細めは、バスタだけではなく、うどんでも同じで細い方が好きです。

無印良品で売っている、一食分を丸く巻いた、半生のパスタは、
それ自体にかなり塩味があり、わたしはゆでるときに塩を入れません。

うどんでも、そうめんでも、そばでも、それ自体に塩味がついています。
わたしはそばつゆもうどんつゆも必要ないと思っています。
ゆでてそのまま、何も味付けしなくても、塩味がちょうどよく、充分においしいと思います。

私のようなタイプの味覚だと、
外食時に、かなりの塩味を強要される場合が多く、
しみじみと、自分勝手な味で食べたいと思うのです。

世間でいう標準的な味付けも分かります。
レストランはおいしいものがあります。
インスタントやレトルトもおいしいですし、
冷凍食品にもおいしいものがあることを理解しています。
しかし、わがままを許してもらえるなら、
自分勝手な味付けで食べたいのです。

病院で勤めていると、当直があります。
当直すれば、夕食と朝食は検食をして、検食簿に記録しなければなりません。
人間関係が大切ですから、
いつも、「よい」にだけ丸をつけることになります。
患者さんが食べるものと同じものを食べるのも、当直医師の仕事なのです。

患者さんが入院をすると、食事が味気ないと嘆くことがあります。
私も最初に当直を始めた頃は薄味を通り越して、味気ないと思ったものでした。
カロリーも少なめで、脂肪分も少ないものです。

ある日の惣菜は、てんぷらが一本だけでした。
チラッと見て、イカのてんぷらかと思いました。
そっけないものですが、てんぷらの衣も食べるとすれば、
これ一本でカロリーとしては充分なのだと思いました。
実際食べてみて、一口目。
それはイカではなく、ちくわでした。

一日、昼間、外来と病棟で仕事をして、夕食は、
ちくわ半分のてんぷらなのでした。

当直はいやおうなしに義務としてまわってきますから、
次第に薄味にも慣れていきます。
その結果が現在のわたしだとおもうのです。

他人がおいしいと思うものを、わたしは「しょっぱい」とか「あぶらっこい」などと
感じることが多いのです。
おおむね、街の中華屋さんは、塩と脂が過剰なことが多くて、
敬遠することが多くなっています。
フランス料理も、私なども食べられるような安いフランス料理では、
ソースがあまりにもしつこいようです。

たとえば、納豆は好きなのですが、それ自体にかなり味がありますから、
普通のしょうゆをかけたのではおいしくありません。
昆布しょうゆを使うのですが、これだけは妥協できません。
マイ昆布しょうゆを手放せないのです。

例外は、牛丼です。
昔からの習慣で、普通の牛丼を注文して、七味をかなり多く入れ、さらにしょうゆもかけます。吉野家でも、すき屋でも、これは変わりません。

もう一つはとんかつで、ソースなしだと、つらいと思います。
ちょうどいいくらいに塩と香辛料で下味を整えてから、衣をつけて揚げるのが、
私の好みです。その場合には、ソースは要りません。
しかしそれだと、ポークソテーでもいいわけです。
ただ、ジューシーな感じを保持したままでソテーにして仕上げるのは、
私の腕では、偶然にしかできません。
多分、肉を選ぶ時点で、ジューシーか否か、決まってしまうのだと思います。

というわけで、話はサケ茶漬けパスタに戻りますが、
これだと、塩加減をいくらでも薄くできます。
私にとってこんなにうれしい食材はないのです。