Sailing/Rod Stewart

東京湾は超過密で、
気をつけるのは当たり前だし、
ルールは守らないといけない。

車は左、人は右。
でも、車が突っ込んで来たらどうするか?

ぶつかったときに、イージスは平気、漁船は粉々。
トラックは平気、人は血まみれ。

その場合、やはり被害を受ける側が慎重になる。
実際、近くを航行していた漁船は、
「よけきれないと思ったので、逆に舵を切って、逃げた」
とテレビでも平気で証言している。

車を運転していても、
反対車線にはみ出してくる車もあるのだし、
その人も考えて、臨機応変に対応しないといけない。

事故が起こったら、こっちは死ぬ、
向こうはせいぜい辞任するとか減給とか、そんなところだ。

でもよく考えると、
今回、イージス艦は「使えこなせないおもちゃ」であることが明らかになったわけだ。
なぜなら、漁船の替わりに、核弾頭だったら、
イージス艦は粉々だろう。
実際ぶつかってしまっているのだし、言い訳はできない。
漁船だから安心だと思ってぶつかった?
そんなわけはない。
相手が核弾頭でもぶつかっていた。
つまり、運用能力がないのだ。

運用能力がないのに、なぜそんな高い買い物をするのか。
アメリカが売るからである。
自衛隊が買うからである。
国民がいつまでもニコニコしているからである。

ヨットに乗る人が言うには、
ルールはルールだけれど、
相手が大きすぎて、
ぶつかっても平気、
トラックと軽トラのようなものだから、
やっぱり、自分なら、小さい自分のほうがよけると思うと言っていた。

そこで、Sailingという歌。

*****
Sailing/Rod Stewart
(セイリング/ロッド・スチュワート)

I am sailing, I am sailing,
Home again cross the sea.
I am sailing, stormy waters,
To be near you, to be free.

I am flying, I am flying,
Like a bird cross the sky.
I am flying, passing high clouds,
To be with you, to be free.

Can you hear me, can you hear me
Thro the dark night, far away,
I am dying, forever trying,
To be with you, who can say.

Can you hear me, can you hear me,
Thro the dark night far away.
I am dying, forever trying,
To be with you, who can say.

We are sailing, we are sailing,
Home again cross the sea.
We are sailing stormy waters,
To be near you, to be free.

Oh lord, to be near you, to be free.
Oh lord, to be near you, to be free,
Oh lord.

歌詞は簡単なようで、よく分からないと何人もの人が言う。
I am dying, forever trying は死ぬほど頑張るということだろう。

To be with you, to be free.について、
愛する人のそばにいるなら自由ではないだろうとの意見。

しかしたとえば、
ロミオとジュリエットの場合。
ジュリエットといるということは、自由ということだ。
To be with you と to be free が一致する状況がいくつか考えられる。

妻や家庭という制度から自由になって愛人といるという解釈は、
勝手すぎるので却下。
後半には、Oh lord なんて出てくる、
まじめな愛の歌なのだから、それはだめ。

Oh lord, to be near you, to be free.
の部分は、神よ、この世のすべてから解き放たれて、あなたの近くに、
というわけで、
I am sailing to be with you to be free.
We are sailing to be near you to be free.
がきれいな対句になっていて、
楽しいわけだ。

who can say.はNobody can say.というくらいの意味だろうという意見が多いが、
どうかよく分からない。

強調点はwith you や near you ではなくて、
to be freeにあることが分かる。

sailing するのは free になるためだと分かる。

実際は、sailing は自由ではない。
小さいヨットは危険も多い。
変なごみにぶつかることもある。

サーフィンも、縄張りの中で順番が決まっていて、
ぜんぜん自由ではない。
むしろ、高校野球の練習の場面のようなもので、
完全規律の軍隊的世界である。

それがいやな人は、
条件のよくない場所で一人でやることになる。
とはいえ、悪くすると死んでしまうので、
なんとなく地域の責任者が気をつけていて、
一匹狼も、親分には一応、許してもらっている気分らしい。

命がけである。