労働者としての女性

女性は現代日本でどのように暮らしているか
なかなか難しいものがある

この社会で何をしていれば安心していいのか
ますます分からなくなっている

仕事をしてもなかなか報われない
男性のように毎週飲みに行っているわけにもいかない
上の世代の女性たちはおおむね
さほど出世を望まず
次の世代の女性の出世を疎ましく思っていたりして
そこが一番の難所かもしれない
男性上司は仕事をしてくれれば
男性女性関係ないと思っている人も多い

家庭がうまくゆくとも限らない
結婚したら転勤を命じられたりする
週末婚
出産育児に関しては親戚がいないと疲れ果てる
疲れ果てたついでに浮気をされたり
怒るとさらに嫌われる

もともと脳の働きとしては
言語野が発達していて
源氏物語も清少納言も和泉式部も女性だ

右脳と左脳の連絡がいいのは女性脳だと言われていて
相手の気持ちを汲み取ったり
言葉で説得したり
そんなことは女性のほうが向いている
子供が母親のことを父親よりも好きになるのも理由があるのだ

月経周期で不安定になることもあるが
それも感情に幅があるといえばいいわけだし
妊娠していれば月経も止まり落ち着いていられる

器用で根気強いのも女性で
もともと農業には向いているし
明治の製糸業には大活躍した

人を癒すのは女性のほうが向いていて
カウンセラーは女性のほうがいいだろう
医者も女性のほうが有能かもしれない

男性が向いているのは
狩猟と戦争と鉄鋼業くらいではないか

タイムに男女で差が出るのは筋肉量を比べる競技で
筋肉の持続能力などを競えば筋肉量よりも脳のできが関係するので
女性もかなりのところまでいける

日本のスポーツマンで言えば
国際的に活躍しているのは圧倒的に女性だ
日本の男性は残念ながらへたれている
筋肉量では黒人や白人に劣り、たとえば男子短距離走
微細な調整では女性に劣り、たとえばゴルフ
その中間の競技でわずかに活躍している、たとえば男子競泳など

男性を去勢すると女性化して
おだやかで扱いやすく、付き合いやすく
従順で命令にしたがい秩序を守り
統治しやすいと言われている
よき社会人、よき国民なのである

社会性の点でいえば女性のほうが発達している面もあり
男性ホルモンは憲法9条を無視しようとしている
女性ホルモンのほうがむしろ9条を守りたいと考えているようだ

夫婦喧嘩になると
どうしても女性のほうが記憶力もよく想像力もあり
細かく本当らしく話を続ける
男性は言葉で圧倒され
結果として筋肉を併用してしまい
結局粗暴な人間だと批判される

それは一面では女性が言葉で追い詰めている面もあるのであって
監獄に一定期間いれば拘禁ノイローゼになるのと同じことだ
監獄は悩まない
囚人が悩む
悩んで暴力を振るう

女性は普通に話していても
男性は言葉を失ってしまうものだ
喧嘩は大人のほうが先に妥協するようにできているのであって
この点では女性は妥協しないし妄想を抱いたとしてあくまでも固執する面もある

学生時代を通じて男性と同じペーパーテストで評価されてきたという
習慣も関係しているのだろうか

夫婦は学歴や教養が似ていることもあり
本当に賢い女性は男性を気付かぬうちに操作しているものだ
怒らせてしまったら筋肉ではかなわないはずだ
怒らせないようになだめながらいうことを聞かせるのが
男性に対しても子供に対しても老人に対しても有効な女性の特性なのだ
恐妻家だという小沢一郎や
趣味は妻だという鳩山 由紀夫が
典型例で
妻には「かなわないんだ」とニヤニヤして夫が人に言うようになれば
いい結婚だったといえるだろう

家庭内での実質的な支配者は女性であることが多い
食事をコントロールするのだから
実権がある

昔は妻を「大蔵省」と言ったこともあり
その場合自分は哀れな納税者だと笑っている
実際、夫は妻に納税して食事とセックスのお世話と
出産育児を提供してもらっている面もあり
資本主義などの制度は男性が考えた仕組みであって
女性は自分ひとりがいれば
自給自足できるものである

精神病院の男子病棟と女子病棟を比較するとよく分かるのだが
まったく別の生き物である
男子病棟は静かだ
女子病棟はにぎやかでうるさい
薬も違うし症状も違う
脳が違うのだから精神病も違うのだ

性差精神病観は
和漢薬の世界では確立しているが
男性専用精神医学と女性専用精神医学はこれからのようで
いわれてみれば
なぜこれほど違うものを
同じに扱っていたのか不思議である

脳は性器や乳房に似ているのであって、男女差が激しい
心臓や肝臓とは違う

農業と製糸工場で有能だった女性は、
戦争と鉄鋼業で男性に主役を奪われるが
第三次産業、知識集約型産業、現代型IT産業になると、
筋肉量は関係なくなってくるので、
ますます女性が必要とされる

若年労働力減少は明白なので
女性に働いてもらうしかないのだが
女性は出産と育児という圧倒的に重要な独占的仕事があるので
男性並みに仕事人生を歩くとなるとかなり無理をすることになる

それでも有給を使いせっせと海外旅行に出かけ
アメリカの弁護士の資格を取り
35歳までに出産と育児で会社を中断しても
冷遇されないだけの実績と地位と人脈を築きたいと語る
女性マラソンランナーのようにタフである

かなり無理なのだがしかし無理を承知で女性に
出産と育児の合間に働いてもらうしかないのが現実である
女性医師、女性看護士、女性薬剤師などは
免許があっても仕事をしない代表のようなものであるが
女性が働けば
GDPも税金も多分1.5倍くらいになるのだろう
へたれている日本男性より有能なので2.0倍くらい行くのかもしれない

あるいは女性は家庭生活に専念してもらい
外国人労働者で補充するか
それはそれで社会が劇的に変化することになる

基本常識が違う人間と同じ地域で暮らすことになるので法律の役割が大きくなり
その意味でも法律家は増やさなければならない
法律家はこれも女性向きの仕事だから今後ますます増えるだろう

と言うことは、女性に働いてもらう道を選択しても、
外国人に働いてもらう道を選択しても、どの道、女性が働かなければならなくなる。
女性は自分でキーボードを叩いた方がいいのか、
外国人と日本人の調整をしたらいいのか、
どちらでも選べるだろう。

介護のことについて言えば、まったく女性向きの仕事で、
骨太の女性ならぴったりの仕事だ。
男性が介護職を続けていると去勢された印象を受けるようになるのは私の経験が浅いからだろうか。だんだんバレエダンサーのようになってくる。

いろいろと難しい昨今で
女性が幸せになるのは簡単ではない。
18歳でレースクィーン、
21歳でお母さん、そんなコースも自然なのかもしれないのだ。
よく分からない。

日本女子大という学歴がかえって邪魔をしてしまうこともあるのかもしれない。