今先生と、水島広子先生の「対人関係療法(IPT)」について勉強しました。
『対人関係療法とは、症状を直接扱わずに、症状を維持している対人関係問題を焦点とした短期精神療法であり、
米国で開発された治療法であるが、コミュニケーションが抑制された日本ではさらに有効であると示唆されている。』
参加者4名、以下のような意見・感想がありました。
・摂食障害に対して認知行動療法と同等の効果を有することが示された唯一の短期精神療法とあるが、
マニュアル化されていることからも、幅広いクライエントを対象とし用いることができるのではないか。
・具体的な技法に興味があり、学んでみたい。
・用いる際に、クライエントのアセスメントが大切になるのではないか。
・対人問題を治療焦点とすることから、SSTと共通するものがあるのではないかという印象を持った。
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患者さんの病態を見極めて、認知療法、精神分析療法、対人関係療法、森田療法などを使い分けていく工夫が必要である。
万能の特効薬ではない。
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医学的原因があり
医学的症状が形成され
症状は対人関係に影響を及ぼし
対人関係は症状に影響を及ぼし修飾される
症状と対人関係に悪循環が形成されて
元来の医学的症状に比較すると複雑なものになっている
医学的原因は現段階では特定できない
その結果として医学的症状を即効的に除去することもできない
しかし
症状と対人関係の悪循環に関しては
理解もできるし対策もできるはずだと思う
対人関係がすべての原因だと考えるのではない
症状と対人関係の悪循環の複合体に関して、対策そのものを伝授するのではなく、
対策を考える方法を伝授する
あるいは対策を考える力を引き出し、育てる
あるいは対策を考える力を妨げているものを取り除く
対人関係療法という言葉自体が誤解を誘発していると思うが
他に分かりやすい表現もないように思う
対人関係を通じて全体の構図に好ましい影響を与えようというのが主眼であるから
この言葉でやはり正しいと思う