私などはもうある面ではinactiveなのであるが
ある先輩はactiveで、時々はいろいろと話したくなるらしい
それで話を聞かせてもらってブログのネタにしている
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当時彼はN県の病院の当直をしていた
医者は田舎に行くほどよくもてる
ナースさんたちにいろいろと親切にしていたら
自然に誰が一番先にと競うような話になったらしい
ある夜、当直当番はほかの階の当直室に待機していた。
彼は宿泊室としてその階の当直室を使っていた。
報告に来たナースは明らかに白衣が薄すぎる
マニアのプレイ用のものらしかった
そしてランジェリーは付けていないことが透けて見えた
机の角で自分でいたずらして見せていた
田舎では産業がないのでナースは美人が集まる職業だった
そしていくらも経たないうちに結婚して退職していくのが通例だった。
そんな中で特に美しいと思われる数人がいて、
私の外来の補助についた。
院長とそれとなく話しているうちにすっかりそのようになってしまっていた。
それは医者をとどめておくための有効な方法だった。
その夜のナースは私が一番好きで向こうもそれを自覚していて、
ある程度堂々となれなれしくしている人だった。
顔は書類を見て報告しながら
体は小刻みに動かし刺激を続けていた
報告をしている合間に気分は高まり
そばのベッドを使った
そのベッドは当時彼が恋愛していた女医と一週ごとに交代で寝ていたものだった
彼にすればやや神聖な場所であり
それを今夜汚してしまうのだという
自分の自堕落さも心地よかった
誘惑に身を任せることが人間らしくて好きだった
そして行為を緩めるために
家にいる妻と子を思いだした
強めるためにいつも思い浮かべる愛人のイメージを描いたりした
妻子は妻子
愛人は愛人
そして恋人は恋人
それぞれに味わいは深く
汲めども尽きることがない
その夜は丁寧に優しく過ぎていった
深く眠りけだるさの中で目覚ましが鳴る
新幹線で帰る
控えめな声が好ましく
今でも思い出してしばしの時間を過ごすこともある人である
思い出を重ねるごとに現在が深くなる