随伴現象説(epiphenomenalism)
このタイプの二元論は唯物論とスレスレだ。脳が物質として独自に振る舞い、その結果として随伴現象として、精神現象が発生するという。精神現象は結果であって、物質としての脳に影響を与えることはない。 それならば唯物論かと言えば、 … Read more 随伴現象説(epiphenomenalism)
このタイプの二元論は唯物論とスレスレだ。脳が物質として独自に振る舞い、その結果として随伴現象として、精神現象が発生するという。精神現象は結果であって、物質としての脳に影響を与えることはない。 それならば唯物論かと言えば、 … Read more 随伴現象説(epiphenomenalism)
平行説は途方もない説で、「なぜかは知らないが、物質としての脳の振る舞いと、精神としての心の振る舞いは完全に一致していて、矛盾がない」というのだ。こう考えればもちろん矛盾はないのだが、何も考えていないし、説明していない。せ … Read more 平行説(parallelism)
こころは物質とは別の実体であるとする立場は二元論とまとめて呼ばれる。 古くからの哲学や宗教はみな二元論的である。 現在生きているわたしたちも、素朴な実感としては二元論を受け入れるだろう。 心の働きが単に物質の複雑な相互作 … Read more 二元論のいろいろ
世の中にはのんきな人がいて、このまま科学が進歩すれば、自由意志の問題も物質の科学で解明されるだろうという。気の長い話で、「見込み唯物論」と呼んでいる。根拠は全くないと思うが、携帯電話やパーソナルコンピューターがあっという … Read more 見込み唯物論
自由意志の問題も同じ。無自覚な人には、「自由意志があるのは当たり前」なのであって、疑う方がどうかしているといった感覚らしい。 しかし、物質の科学は、自由意志を否定する。これは明らかだ。 一方、わたしたちの素朴な直感は、自 … Read more 自由意志
伝統的にはこころとからだは別のカテゴリーに属すると思考される。 なぜなら、猫にも猿にも精神機能はないように見られ、進化論的に連続しているはずの人間だけに精神機能(特に自意識)が発生していると考えられるからである。脳科学が … Read more 二元論
心理的問題が自律神経系、免疫系、ホルモン系を介して身体の症状となってあらわれると当然のように説明される。 しかしこころとからだの問題は昔から哲学の大問題だった。神学や進化論とも絡む。 こころを実体として考えるのか、脳の機 … Read more 心身問題